東日本大震災を経験し、改めて感じたのは、日々の生活を支えるライフラインの大切さです。私の家では、電気は2日、水道は3日、そしてガスはなんと1か月も復旧しませんでした。
地震直後、コンビニやスーパーは店を閉めていました。店先には新聞紙が貼られ、中の様子が見えないようにしていました。これは、食料の略奪や盗みを防ぐためだったのでしょう。
翌日は、まだ余震が続く中、スーパーには長蛇の列ができていました。あの時、事前に防災食料を備蓄しておけば、こんな思いをしなくても済んだはずです。
そこで、今回の経験を踏まえ、防災食料として備えておくと便利なものを紹介します。
災害に備えるために:非常食の選び方と備蓄のポイント
地震などの災害が起きた時、非常食の有無は、私たちの心の安定と体の健康に大きく影響します。
【食事が与える影響】
- ストレス軽減:災害直後は不安やストレスが大きくなります。普段通りの食事をとることで、心の安定につながります。
- 体力維持:災害時は体力勝負です。栄養バランスの取れた食事で、体調を崩すリスクを減らしましょう。
- 体温維持:特に寒い時期は、温かい食事で体を温めることが大切です。
【備えておきたいもの】
- 非常食:少なくとも3日分、家族の人数分の非常食を備えておきましょう。
- 調理器具:温かい食事を作るための簡易的な調理器具も用意しておくと便利です。
- 水:食事はもちろん、衛生面からも十分な水が必要です。
防災用具や調理器具をまとめた記事はこちらをご確認ください。
災害に備える!飲み水の備蓄は今すぐ始めよう
水は、災害時に最も必要なもののひとつです。水がなければ、体力が奪われ、生命の危機にさらされます。
500ミリリットルのペットボトルは、持ち運びやすく、こまめに飲めるのでおすすめです。
ご家庭でも、1ケース分のペットボトルを常備しておきましょう。
非常時の頼れる味方!カンパンとビスケット
自衛隊も使う定番の非常食、「カンパン」
長期間保存でき、高カロリーで手軽に食べられ、緊急時のエネルギー補給に最適です。
- カロリー計算が簡単:カンパン1粒は約10kcalなので、必要なカロリーを簡単に計算できます。
- 水なしでも食べられる:カンパンに含まれる角砂糖を舐めながら食べると、唾液が出て食べやすくなります。
- 1食分目安:缶入りカンパン1缶(100g)は、非常時の1食分としてちょうど良い量です。
「ビスケット」も長期保存が可能
カンパンだけでなく、ビスケットも長期保存できるものが多くあります。私は、ビスケットをカンパンの代わりに備蓄しています。
災害に備えて!栄養満点のプロテインやカロリーメイトなどの携帯食で安心を
災害時、食料の確保は大きな課題です。カロリーメイトやソイジョイは、そんな時に役立つ栄養満点の携帯食です。
- 栄養不足の心配なし:5大栄養素がバランス良く含まれているので、健康を維持できます。
- 場所を取らず、長期保存可能:小さなスペースにたくさん収納できます。
- 手軽に食べられる:水さえあれば、すぐにエネルギーチャージできます。
- プロテインもおすすめ:筋力維持をサポートし、体力を回復させます。
私のオススメ「マイプロテイン」👇
災害時の備えに!高タンパク質の缶詰のすすめ
停電やガスが出ないときでも、手軽に栄養補給!
災害時、電気やガスが使えないと、いつものように料理ができなくなってしまいます。特に、お肉や魚などのタンパク質を摂る機会が減ってしまうのが心配です。
なぜタンパク質が大切なの?
タンパク質は、私たちの体の筋肉や骨、血液を作るためにとても大切な栄養素です。免疫力を高めたり、消化を助ける働きもあります。厚生労働省の目安では、成人男性は1日に約50g、成人女性は40gのタンパク質を摂ることが推奨されています。
缶詰は高タンパク質源として優秀!
そこでおすすめなのが、高タンパク質の缶詰です。
- シーチキンマイルド(はごろもフーズ):1缶70gで約13.4gのタンパク質が摂れます。
- サバの味噌煮(マルハニチロ):1缶190gで約27.9gのタンパク質が摂れます。
- やきとり(ホテイフーズ):1缶55gで約11.5gのタンパク質が摂れます。
これらの缶詰は、保存期間が長く、手軽に食べられるので、災害時の備蓄にぴったりです。
缶詰を選ぶ際のポイント
- 手で開けられる缶詰を選ぶ:災害時は、缶切りが使えない場合もあるので、手で開けられるタイプの缶詰が便利です
- 賞味期限をチェック:定期的に賞味期限をチェックし、新しい缶詰と入れ替えていきましょう
- 食べすぎに注意:缶詰ばかり食べると、栄養が偏ってしまうので、他の食品も一緒に摂るようにしましょう
災害時にも安心!レトルトご飯の備蓄
忙しい毎日でも、手軽に食べられるレトルトご飯。
災害時にも、温めるだけで食べられるのでとても便利です。
ふるさと納税や株主優待でいただいたレトルトご飯を、我が家では防災食として備蓄しています。
「ふりかけ」などをプラスすれば、バリエーションも広がり、飽きずに食べられます。
私はふるさと納税を利用しています。
レトルト食品で、いつでもどこでも美味しい食事を
レトルト食品は、お湯を注ぐだけで簡単に本格的な味が楽しめます。カレーやシチューなど、普段の食事はもちろん、災害時にも役立ちます。
- 種類が豊富:カレー、シチュー、丼物など、飽きずに楽しめます
- 常温保存:冷蔵庫がいっぱいでも安心
- 調理が簡単:お湯を注いで数分待つだけ
- 栄養満点:バランスの取れた食事が手軽に
卓上コンロと組み合わせれば、温かい食事も楽しめるので、アウトドアやキャンプにもおすすめです。
疲れた時には「カップ麺・カップ焼きそば」で癒される
地震などの災害時、体が疲れている時に、温かい食事は心の支えになります。特に、塩分を含んだカップ麺やカップ焼きそばは、体力を回復するのに役立ちます。
お気に入りのものを1ケース備蓄しておけば、いざという時に役立つだけでなく、日頃からローリングストックとして活用することもできます。
卓上ガスコンロや電気ポットも一緒に用意しておけば、停電時でも温かい食事をとることができます。
「フリーズドライ野菜スープ」で食物繊維を摂ろう
フリーズドライスープは、美味しいだけでなく、災害時の栄養補給に最適です。
特に野菜たっぷりのスープは、ビタミンやミネラルが豊富で、健康維持に役立ちます。
事前に、自分の好みに合ったスープを味見して、備蓄しておきましょう。
お湯を沸かせる道具も忘れずに準備してくださいね。
「ゼリー」は救い飲み方
薬を飲むのが苦手な方、いませんか?水だと飲みにくい薬も、ゼリーと一緒に食べれば、ぐっと飲み込みやすくなります。
我が家の子どもも薬が苦手なので、いつもゼリーを一緒に用意しています。いざという時、入院する可能性も考えて、常備しておくことをおすすめします。
ゼリーは、薬を飲む時だけでなく、普段の食事の代わりにもなるので、防災グッズとしても大活躍です。
「赤ちゃん用粉ミルク」の備蓄のススメ ※乳幼児がいる場合
テレビのニュースで、災害時に粉ミルクが不足している様子を見た方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんは、大人と違い、何でも食べられるわけではありません。 普段から、粉ミルクを少し多めに買い置きしておきましょう。
1缶使い終わったら、すぐに新しいものを購入する習慣をつければ、いざという時にも安心です。
目安としては、3日分ほどの粉ミルクを常備しておくと良いでしょう。
その他、哺乳瓶や使い捨ての紙コップなども一緒に用意しておくと便利です。
まとめ
備蓄は、家族や住んでいる場所によって、必要な量が違います。
最低でも、3日分の食料を備蓄しておくと安心です。
3日間で全部食べ切る必要はありません。状況に合わせて、少しずつ食べたり、他の食料と組み合わせて食べたりと、ご自身のペースで調整してください。
賞味期限の管理も大切です。 期限が近いものは早めに使い、新しいものを補充することで、常に新鮮な食品を備蓄できます。
災害時のことを考えて、電気を使わない生活をシミュレーションしてみるのも良いでしょう。
例えば、カセットコンロを使って調理したり、懐中電灯で明かりを確保したりする方法を練習しておくと安心です。
冷凍食品の備蓄は避けましょう
冷凍庫に頼った備蓄は、災害時には大きなリスクになります。
電気が止まってしまうと、冷凍食品は解けてしまい、腐りやすくなります。また、廃棄する際に悪臭が発生し、衛生面でも問題が生じる可能性があります。
ただし、水で戻してすぐに食べられる「枝豆」などの一部の食品は例外です。
水が一番大事
水が無ければ死んでしまいます。また、お湯を沸かしたり、料理をするのにも水を使います。
まず、水を備えることから準備をしてみてはいかがでしょうか?
備えあれば憂いなし
地震はいつ起こるか分かりません。備蓄をしておけば、いざという時に慌てずにすみます。ご家族を守るためにも、今からしっかりと備えておきましょう。
いざ地震が来た時の行動をまとめた記事もありますので、参考にしていただけたら幸いです。