【ちょっとした心配り】「使用済み切手」の使い道

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会社の先輩から「使用済み切手があれば欲しい」と言われました。
今までは封筒に貼っている使用済み切手は封筒ごとゴミ箱へ捨てていました。しかし、先輩から声を掛けられて切手を見てみると昔と違ってシールがあったり、浮世絵だったり絵画だったりの切手もあることをしりました。
ん!?もしかしたら、使用済み切手ってお金になるの?それとも、使用済み切手が何かのポイントになるのか!?なかなか手に入らない使用済み切手だから収集家が集めているのでしょうか!?
そんな疑問を持ったので、「使用済み切手」の使い道を調べてみました!

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結論:小さなことをコツコツと!

使用済み切手が社会貢献になる!

本人に聞いたら、「使用済み切手が誰かの役に立っているんだよ!」一人の力では無力かもしれないが、大勢の無力が時には勢力になることもあると教えて頂きました。
意外と知らなかった使用済み切手の使い道。
お金のかからないボランティア!そして簡単にでき、ちょっとしたエコ活動!

使用済み切手の使い道が各団体によって違うので代表的な3団体についての活動をまとめてみました。

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国際保健医療協力活動 日本キリスト教海外医療協力会

1964年に日本では初めて、使用済み切手による国際保健医療協力活動が始まりました。

日本キリスト協海外医療協力会では、使用済み切手を換金する事でアジアやアフリカの保健医療協力のために役に立っています。

約5,000枚の使用済み切手を換金すると約1,800円になるそうです。

例えば、

  • 約5,000枚の使用済み切手が、タンザニアで看護学校の1年分の教科書代になる
  • 約22,000枚の使用済み切手が、ウガンダで助産師学校の1ヶ月間の学費になる
  • 約80,000枚の使用済み切手が、バングラディッシュで理学療法の技術や理論を学ぶ研修費用になる

また、海外の保健医療事情に恵まれない地域に、医師や看護師、保健師などの医療従事者を派遣。また、現地の医療従事者に学資援助をしています。現地の人々や現地団体と協力して、保健医療活動を実施しています。
コロナ禍で、切手等を整理するボランティアさんの活動を休止していましたが、2022年10月より使用済み切手の寄付受付を再開しております。※2023.3.26現在

公益社団法人 日本キリスト教海外医療協力会

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ワクチン接種支援活動 認定NPO法人 世界のこどもにワクチンを日本委員会(JCV)

1996年にミャンマーへの子供ワクチン支援が始まりました。世界のこどもにワクチンを日本委員会では、使用済み切手を換金する事で東南アジアを中心に子供たちにワクチンや関連機器購入の為に役立っています。

1キロの使用済み切手を換金すると約1,500円になるそうです。

UNICEFと連携して世界のワクチン工場へワクチンを発注し、冷凍されたワクチンが支援国へ届けられます。JCV設立の1990年代と比べ、常時支援国の子どもの死亡率は激減しましたが、日本と比べるとまだまだ深刻なレベルだそうで、みなさんのご支援が必要だそうです。

常時支援国

ミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツ

緊急支援国

タジキスタン、ソマリア、マダガスカル、シリア・アラブ共和国、パキスタン

子供たちを救うワクチン ※2023.3.26現在 ワクチンの価格
ポリオワクチンはわずか20円。100円で5人の子どもの命を守ることができます。

  • ポリをワクチン(小児まひ):約20円
  • MMR(はしか、おたふくかぜ、風疹):約225円
  • BCG(結核):約25円
  • MR(はしか、風疹):約105円
  • DPT((ジフテリア、百日咳、破傷風):約25円
  • 五価ワクチン(DPT+B型肝炎+Hib):約160円
  • AD(自動無効化)注射器:約5円


認定NPO法人 世界のこどもにワクチンを日本委員会(JCV)

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社会貢献 公益財団法人日本郵趣協会

日本郵趣協会では、「使用済み切手、書き損じはがき」を収集し、日本や海外の切手イベントにおいて、世界各国の切手収集家が購入しているそうです。

換金された全額が「手紙を書こう!プロジェクト」の事業に充当されています。「手紙を書こう!プロジェクト」とは、郵便切手文化の発展向上に資するとともに潤いある社会形成を推進するため、公益財団法人日本郵趣協会が実施する社会貢献・地域支援事業のひとつです。

プロジェクトの内容

  1. タイムカプセル郵便
    自身が数年後(10年後まで)の自分・大切な人に手紙を書き、未来の指定する日に、未来の指定する場所に届く。
    お手紙は、日本郵趣協会が大切に保管し、指定日に合わせ、差し出す。配達は、日本郵便株式会社が行う。
    ※タイムカプセル郵便を使用する場合、別途郵送料がかかります。
  2. Otegamiフリマ
    手紙の書くことの楽しさ、手紙文化、郵便切手の魅力を再発見してもうらうことをコンセプトにしたフリーマーケット形式のイベント開催に役立たれています。
  3. ゆうびんde自由研究・作品コンテスト
    2012年から毎年行われている全国規模の「自由研究のコンテスト」の開催に役立たれています。
    作品コンテストでは、身近な切手を自分なりに調べて発表する「切手部門」と、自分の住んでいる街を調べて、風景印(郵便消印)のデザインを描いてみる「風景印部門」の2つがあります。
    参加費は無料で、出品されたすべて児童全員に賞状と参加賞が贈られるそうです。
  4. 切手ワークショップ
    実際に切手を見て、触れてみる体験を通して郵便切手に関する興味をもっていただき、切手を使ったバライティ豊かな切手ワークショップ開催に役立たれています。
    ワークショップでは、使用済み切手を使用し、「うちわづくり(切手はり絵)、しおりづくり、使用済み切手つかみ取り、切手バッジ&切手マグネット作り」が楽しめます。

公益財団法人日本郵趣協会

 

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贈れる使用済み切手とは?

収集家は綺麗な切手、保存の良い切手を購入します。よって、全ての切手が換金できるわけではありません。

汚れた切手、破れた切手、折れている切手は集めても換金の対象になりません。

このような切手は残念ですが、ごみ箱行きとなります。また、綺麗な切手でも誤った切り方をすると換金の対象になりませんので要注意です。

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使用済み切手の切り方

切手、消印を残し周り1㎝位を残し切り取ります。

私も知らなかったのですが、消印が押された切手を趣味で集めている切手の収集家がたくさんいるそうです。複数の切手が連なっているものに関しては、全部をひとつのまとまりとして周りを切り取ります。

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使用済み切手の振り分け

もし、海外の使用済み切手がある場合は、日本の使用済み切手とは別に分別が必要です。
保管にはビニール袋等を使用することで「切手にダメージが少なく」なります。また、収集家は綺麗な状態の使用済み切手が換金の対象となりますので、ホッチキスでまとて「ガチャン」としたり、ゴム止めなどはせず、そのままの綺麗な状態で袋に入れます。ある程度集まったら各団体へ送ったり、まとめている団体に渡して終了です。
これで、あなたの優しさが全世界に配られます!

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まとめ

使用済み切手は誰かの役に立つ!

使用済み切手は各団体で収集しコレクターに売却したお金を海外の医療に役立てたり、切手文化をもっと知ってもらうための啓もう活動に役立たれています。

  • 日本キリスト教海外医療協力会・・・海外の保健医療事情に恵まれない地域に役立たれている
  • 認定NPO法人世界のこどもにワクチンを日本委員会(JCV)・・・東南アジアを中心に子供たちにワクチンや関連機器購入の為に役立たれている
  • 公益財団法人日本郵趣協会・・・切手文化の発展向上(教育やイベント)に役立たれている

意外と知らなかった使い道。ただ捨てるのはもったいない!

使用済み切手で助かる命がある!

封筒、はがきを捨てる前に切手が貼ってあれば保管し、ある程度集まったら各団体へ送ればいいだけ。これくらいの事なら、すぐにでも始められると思います。また、なぜ集めているのかを周りの人に話せば、使用済み切手の回収率が2倍にも3倍にもなります!

これは、ちょとした事で誰かの役に立つ素敵な事です!

今回、主に3団体の紹介になりましたが、各市町村の社会福祉協議会でも、使用済み切手を集めているところもあります。是非、自分のお住いの社会福祉協議会もご確認いただき、地域の一助にしていただければと思います。

意外と知らなかった使用済み切手の使い道!ぜひ、ごみ箱へ捨てる前に一度、「切手」が貼ってないかご確認をしてから捨てていただければと思います。

勢力を勢力にできるのは、あなたのちょっとした「優しさ」です!

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