前々回は防災グッズを紹介し、前回は非常食を紹介しました。
今回は地震が来る前にしておいた方が良いことや地震が来てからの行動です。
10年前に宮城県沖地震が近いうちに来るから準備や防災訓練をとの話は気象庁やニュース、新聞でみていましたが、まさか未曾有の災害クラスの地震がくるなんて誰も思っていなかったと思います。
当日の記憶
当時、私は妻と二人暮らし。
2011年3月11日14時46分 東北地方太平洋沖地震 マグニチュード9.0 日本周辺における観測史上最大の地震が発生。
地震直後、「電気、水道、ガス、鉄道、高速道路等」全てのライフラインが止まりました。
携帯(スマホではありません)も繋がらず、メールも繋がらずの状況で家族や友人に連絡を取る事ができませんでした。
取り合えず、家に向かいました。
電気が止まっているので信号は付いていなく渋滞。
コンビニエンスストアは地震直後に休業。
また、交通機関がマヒしており、徒歩で帰宅する人が多数でした。
家に着いたのは17時過ぎ。
辺りは停電で暗いです。
ガラケーのライトで足下を照らしてました。
こういう時に限って、バッテリー30%とかなんです。
エレベーターも止まっているので階段で上りました。
玄関のドアに張り紙が。
「〇〇小学校にいます」
取り合えず、妻の無事を確認できホットしました。
カギを開け、家の中に入ると、とんでもないありさまでした。
テレビは倒れていて、食器棚からは食器が飛び出て割れている。
また、冷蔵庫の中身が外に飛び出している。
生たまごが床に散乱・・・
花瓶や観葉植物も倒れていました。
取り合えず懐中電灯を探し、辺りを照らしながら掃除をしました。
掃除をしている中、妻が帰ってきて二人で部屋の片づけをしました。
この時はまだ、世の中が大変な事になっている事はわかりませんでした。
手回しラジオでラジオを聞いていたら、
200~300のご遺体がありますと何度も繰り返しの放送。
「何のこっちゃ!?」
と思い繰り返し聞いていると、津波が来ていることが、ここで初めてわかりました。
後日、電気が復旧しテレビを見た時には津波の映像、津波の被害、津波によって亡くなった方の映像を涙を流しながら見ていた自分がいました。
地震は揺れるだけではありません。
時には、建物が崩れ倒れたり、火災が発生し次から次へ災害が増えていきます。
また、津波で市町村を一瞬で無くすことをしています。
地震とは恐ろしい自然災害です!
そこで地震が来る前の対策行動と地震後の行動をまとめました。
見て頂けると幸いです。
大震災が来る前の対策行動
大震災はいつくるかわかりません。
よって、いつ来てもいいように家族で話し合い、確認する事が大事です!
どこが自分たちの避難所なのか確認をする
住んでいる地域には避難所が存在します。
小学校や中学校、公園だったり体育館だったり地域によっては異なりますが必ずあります。
事前に確認をしておきましょう。
津波から逃げる為の高台の場所確認
住んでいる場所にもよりますが、沿岸部や河川付近にお住いの場合は津波が来ることを想定し高い建物や高台の場所の確認をしておきましょう。
また、河川付近も津波によって川が逆流して氾濫する恐れがあります。
事前に地震が起きた際の合流場所の確認
大震災の際には電話やメール、SNSで連絡が取れるとは限りません。
事前に、大震災がきたら合流する場所を決めておきましょう。
避難所なのか、〇〇公園なのか事前に決めておくだけでも当日は合えない事によるストレスが減ります。
当日はいろんな事でストレスが増えるので、少しでも軽減できるようにしてください。
防災用具の確認
前々回に紹介した防災用具を準備しておくと、いざ必要な時に直ぐに使えます。
また、電池などを使うものは点灯したり、スイッチが入るかの確認もしておきましょう。
電池が錆びていたり、電池切れで使用する時に使用できない恐れがあります。
また、新しい予備電池も用意しておきましょう。
その他の防災用具も半年に1回はチェックをしておきましょう。
非常食の確認
前回に紹介した非常食です。
何もしなくてもお腹は減ります。
賞味期限を必ず確認をしておきましょう。
賞味期限が近いものは購入し、入替を行いましょう。
地震だけではなく、コロナ禍でロックダウンになった時にも役に立つ事でしょう。
詳しい非常食種類の説明はコチラ↓をご確認ください。
簡易防災カバンの確認
必要最低限の防災用具、非常食をいつでも持ち出せるようにバッグなどで用意しておきましょう。
注意:重くしない、小さすぎないバッグに収納する。
二人家族の場合(例)※家族構成によって数量を変えましょう!
- マスク
- 懐中電灯×1個
- モバイルバッテリー×1台
- 乾パン×1袋
- 水(500ml)×2本
- ポケットティッシュ×2個
- バンダナやハンカチ×1枚
- レジ袋×2袋
- アルコールスプレー小×1本
- 絆創膏×4枚
上記はあくまでも最低限の内容です。
半日~1日自宅に帰れない想定です。
必要に応じて中に入れる物を確認しましょう。
地震が来た後の行動
緊急地震速報が鳴ったら下記行動を必ずしてください。
また、津波注意報・警報がなったら直ぐに高台に逃げてください!
家の中にいる場合
部屋の中が安全とは言えませんので、倒れる物や割れる危険性の物には近寄らない。
- 廊下などに物がある場合はどかして逃げれるようにする
- 火を使っている場合は、地震が収まってから火を消す
※揺れで熱湯や油が飛び散る可能性がありますので注意してください - 食器棚や割れ物が高い位置にある場合は近くから離れる
2022年3月16日の震度5強の際の地震直後の行動を載せています。
外にいる場合
周りを見渡し、倒壊や落下物が無いことを確認して行動する。
- ガラス張りの建物から離れる
- ブロック塀から離れる
- 高所作業をしている工事現場から離れる
- 免振、耐震の建物の中に入る
海や川の近くにいる場合
地震後、津波が来るかわかりません。
また、2022年1月15日にトンガ沖で「海底火山噴火」で全世界に津波が発生しました。
日本でも津波を目撃されています。
津波は馬鹿にできないので、注意報・警報が鳴ったらすぐに離れ高台に逃げましょう!
地震よりも津波の方が甚大な被害を与えます。
- 速やかにその場を離れ、高台に行く
- 高い建物の中に入りできるだけ高層階に逃げる
※東日本大震災は10m超を記録しています - 車で逃げる際、車を捨てる覚悟で行動しましょう
東日本大震災では車運転中の方が多くお亡くなりになったと聞いています
近くに高台を見つけたら速やかに車を捨てて逃げましょう
電話・メールで無事の連絡をしてみる
電話はつながるかわかりませんので、メールやSNSなどを利用して自分の生存を伝えましょう!
- とりあえず電話をしてみる。運良くつながるかも!?
- メールで連絡
自分、家族の状況を簡潔にして送信する
例:家族全員無事、怪我等なし、家の中めちゃくちゃ - SNSで連絡
SNSでメールの内容で配信したり、LINEなどのタイムランを使て自分の状況を送信しておきましょう。
防災用具カバンを持ちだす
ここで事前に準備していた「防災用簡易カバン」を持ちだします。
いざとなった時は非常に助かると思います。
※注意 重すぎたり、小さいカバンに収容しないようにしてください。何事にも丁度いいがあります。
避難所があれば避難所に向かう
事前に家族で話していた避難所に向かいましょう。
会場内を探すのも人が多くいて探すのも大変かもしれません。
事前の話し合いで、小学校であれば鉄棒の場所など、自分たちでわかりやすい合流場所を決めておくと良いと思います。
玄関に張り紙はNG
理にかなっていると思われますが、実は危険な行為です。
玄関に、「〇〇小学校にいます。15時」と貼ったとします。
震災時には必ず悪い輩がいます。
この張り紙には、15時からこの家には誰もいませんよ!ご丁寧に教えているのです!
ましてや暗い時間でしたら窓を割り、入り放題になってしまいます。
よって、事前に集合する場所を決めておけば、張り紙をしなくてすみます。
震災当時、妻が玄関に張り紙をしていましたが、2階以上のマンションだったからできただけです。
まとめ
地震は怖いです。
「地震、雷、火事、おやじ」とはよく言ったものです!
地震が起こると、「火事、津波、食糧不足、犯罪」などが同時に発生する可能性があります。
ここ最近、日本海で起きた地震が太平洋側の地域で大きな揺れを感じたりします。
震源地が遠くても危険な場合もあります。
地震はいつ来てもおかしくないのです。
しかし、事前の準備や震災が起きた時にする行動によって「助かる命やストレス」などを減らす事ができます。
全部を実行してくださいとは言いませんが、
自分たちが今できる事・物は準備や話し合いをしておいた方がいいです。
私が紹介した行動の他にも沢山やる事があると思います。
また、家族構成が違えばまた考え方も違います。
自分たちの環境に合った話し合い、準備、行動をとって頂きたいと思います。
この後、1秒後に地震が来るかもしれません!
今、出来る時に出来る事から始めましょう!